出航まで町をうろうろ
ホテルから港の近くまで送ってもらいました。
出航の15:00までは時間があります。
港では1個500円で荷物を預けられるのでスーツケースを預けてから、町をうろうろ。
小笠原ビジターセンター
まずは小笠原ビジターセンターへ。入場は無料です。
滞在の初日に来る人が多いと思われる場所ですが、出航日もそこそこ賑わっていました。
ここでは小笠原の生き物、歴史、地理などを学ぶことができます。
生き物のはく製や、小笠原の民家の再現モデルなどもあり展示が充実していました。
ちょろっと覗いていくつもりでしたが展示のひとつひとつが面白くてじっくり見てしまい、
さらにセンターの方が声をかけてくださって、
(私たちがよほどじっくり見ていたからかもしれません(笑)。)
色々お話をお聞きしたので、結局2時間くらいこの場所にいました。

まじめな歴史の展示があるかと思えば、

こんな展示もありました。調査員の変遷。
この日は「棘皮動物」の特設コーナーがあり、
ヒトデの骨格標本の展示や、生きたヒトデを触ることができるプールも設けられていました。
こちらも盛りだくさんな展示かつスタッフの方も丁寧に説明してくださって、
生き物好きとしては大変楽しかったです。
ところで、今回の展示を監修した方は「ナマコ」が大好きで、ナマコグッズを見つけるとすぐ買ってしまうのだそう。
その方が集めたナマコグッズコレクションも展示されていました。

ナマコはお肌によいそうで、ナマコを乾燥させて粉末状にしたものを練りこんだ石鹸が各地で作られています。
試供品もあったので使わせてもらいましたが、確かにすべすべになりました。
世の中にはいろんな「マニア」がいますが、「ナマコマニア」は初めてでした。
ナマコの世界も奥が深そうです。
お昼はベンチで
さて、お昼ごはんを食べましょう。
お店には入らず、公園の日陰にあるベンチで買ったものを広げて食べました。
気温は高いですが、湿度が低くて風も吹いているので日陰に入るだけで快適です。
晴れていれば、滞在中に一度くらいは外でお昼を食べるのはおススメです。
けんぼうは自販機のパン。

ぴよはお好み焼き串を近くのお店でテイクアウト。美味しかったです。
道沿いにはキッチンカーがいくつか出ていて、フライドポテトやカレーなども売っていました。
小笠原世界遺産センター
さて、お昼を食べたら「小笠原世界遺産センター」へ。こちらも入場は無料。
ここでは、
小笠原諸島も登録されている「世界自然遺産」とは何か?
保護活動はどんなことをしているのか?
小笠原にはどんな生き物が住んでいるのか?
などが紹介されています。

さらに、カタツムリがたくさん飼育されています。
小笠原にしか生息していないカタツムリの種類は、とても多いんだそう。
素人なのでふつうのカタツムリと見分けられないけど、かわいい。
小笠原ビジターセンターほどのボリュームはないものの、
じっくり展示を見たり上映されている40分くらいのビデオを全部視聴したりしたので、
1時間ぐらいはいました。

さて、出航時間が近づいてきました。南国のお花たちとももうすぐお別れ。

港で荷物を受け取り、乗船です。
さらば父島

船に乗ります。行きも思ったけれど、おがさわら丸、でかい。
行きと同様、船室の等級ごとに乗船案内がされます。
帰りも一等室なので、それほど待たずに船内へ案内されました。
「島民がおがさわら丸出港のお見送りをしてくれる」と聞いていたので、
船のデッキで見よう!とけんぼうを誘いましたが「部屋で寝ていたい」とのこと。
まあ、行きも船酔いひどかったもんね。酔い止め飲んだとはいえ、これからの戦いに備えたいよね。
じゃあ私は一人でデッキに行ってきまーす。
デッキに行ったら、ワンちゃんがいました。

「ワンちゃんも一緒にご旅行ですか?」と飼い主さんに聞くと、
なんとこの子は「ウミガメの卵を探すために小笠原へ来ていた」とのこと。
放流するウミガメたちは人工的にふ化させていますが、ふ化する前の卵は人間が砂浜を掘って回収します。
でも人間の力だけでは見落としてしまう卵もあるので、嗅覚の優れた犬に手伝ってもらうのだとか。
飼い主さんかと思い声をかけた方は、トリマーなどを目指す人が通う動物専門学校の先生でした。
このワンちゃんも普段はみんなの練習台として働いているそうですが、今は学生さんたちは夏休み。
そこで、小笠原へ出稼ぎに来ていたわけです。夏休みも働いてえらいなあ。

私が放流したウミガメも、もしかしたらこの子が見つけた卵だったかもしれません。

話をしていたら出航時間になりました。
港にたくさんの人が集まり、「また来てね~!」「ありがとう~!」と
手を振ってくれています。
さらに、港からたくさんの船が追いかけてきてくれています!

船ツアーに参加した方たちは、自分が乗せてもらった船を探して手を振っていました。
この滞在中に、みんなそれぞれドラマがあったんだろうな。
一生懸命手を振ってくれている人たちを見ているだけで、なんだか感動しました。

この光景を見ないのはもったいない、とけんぼうを呼びに部屋に戻りました。
「お見送りに船がいっぱい出てる!!絶対見たほうがいいからデッキに行こ!!!」
しぶしぶデッキに出たけんぼうでしたが、
お見送りの光景を見たら目がキラキラしてました(笑)。

あ、一人が海へ飛び込んだ!と思ったら、

みんな飛び込んだー!!!

と、こんなパフォーマンスをしてくれる船もありました。

そして、かなり長い間ついてきてくれていたお見送りの船もだんだんと小さくなり、
見えなくなりました。
しばらく、デッキで父島を眺めていました。
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